2026.10.26 19:00
コラム
プレシーズンマッチレポート
SH土永雷、ヴェルブリッツデビュー飾る。
トヨタヴェルブリッツは10月23日、浦安D-Rocksとビジターでプレシーズンマッチを行い、40-31で勝利した。
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雷が雷神にやってきた。10月9日に加入が発表されたSH土永雷(どえい・あずま)が、プレシーズン最初の試合で9番を背負い、早くもデビューを飾った。
宗像サニックスブルースから23-24シーズンに三重H(現栃木H)へ移籍。昨シーズンは16試合に先発したが、昨季限りで契約終了。ヴェルブリッツへは2週間のトライアウトを経ての加入だ。
この日は前半40分の出場だったが、相手ゴール前にFWが攻め込むとテンポよくボールを散らし、前に出るリズムを作った。スペースを見つけると強気に自ら行く場面も。ヴェルブリッツの先発争いに名乗りをあげた。
「トヨタのFWはボールを欲しいと思っている人が多くて、9番としてやりやすい。一人ひとり、どういうタイミングでボールが欲しいか違うので、これから練習でコネクトしてやっていきたい」
前シーズン終了後、移籍先交渉の時期を逃し、しばらくは実家の京都で知り合いのスクールに行ったり、友人とグラウンドを借りて練習を続けた。トライアウトが決まった時は、「帝京大の知り合いが多くて、最初から馴染みやすかったです。先輩もフランクに接してくれました」
大学時代の同期はPR清水岳、SO北村将大、CTBニコラス・マッカラン。この日も試合に出た3人が、挑戦する背中を押してくれた。
「やっとスタート地点に立てた。次は試合に出て勝つことだけにフォーカスしたい」
浦安DR戦は、今季のリーダーの一人であるLOローレンス・エラスマスが初のゲームキャプテンを務めた。
「3年間練習したグラウンドで、ヴェルブリッツの仲間と一緒に、昔の仲間と戦う。とてもノスタルジーな気分でした」
試合は出だしで圧倒したが、中盤、自陣に攻め込まれ我慢の時間帯も長かった。
「みんなには“個人プレーにならないこと。ベーシックに立ち返って戦おう”と伝えました。良くプレー出来たと思います。学びも多くあった」
加入2年目の今季は、よりリーダーシップが発揮されそうだ。
BKで輝きを放ったのは、摂南大から加入したWTBのカストン・マイケルズ。前半34分にはキックをキャッチすると蹴り返して前進。仲間が繋いだ後、再度ショートキックを上げて自らインゴールで押さえた。
「スピードは自分の強み。後はオフザボールの動きをもっと勉強しないと」
試合後のコメントも「摂南大で勉強したから日本語で大丈夫」とカストン。「関西弁好きやし」。ルーキーでのリーグワンデビューを虎視眈々と狙う。
グラウンドには、トップリーグ時代にヴェルブリッツのヘッドコーチを務め、今月フィジー代表HCに就任したばかりのジェイク・ホワイト氏の姿もあった。翌日に日本代表と対戦するフィジー代表が浦安に宿泊していたことから、ヴェルブリッツの試合に足を運んだのだ。ホワイト氏が就任したのは2017年シーズン。当時指導した選手は少なくなったが、イアン・フォスターHCは試合後の円陣にホワイト氏を招き入れ、「彼はヴェルブリッツのレガシーを作ってくれた人だ」と、現在の選手たちに紹介。ラグビーらしい光景だった。(森本優子)
弟は横浜EでプレーするSH旭選手。兄弟対決も楽しみ
ラインアウトでキャッチするローレンス・エラスマス。LOでコンビを組んだのはブレア・ライアル
南ア出身のWTBらしい、剛柔備えたランが魅力のカストン・マイケルズ

元NZ代表&元南ア代表HCのツーショット。ジェイク・ホワイト氏(左)とイアン・フォスターHC