2026.04.16 00:00
コラム
第15節プレビュー
「みんなが楽しんでラグビーやってると感じる」(髙橋汰地)
トヨタヴェルブリッツは4月18日、リーグワン第15節でコベルコ神戸スティーラーズ(神戸S)と対戦するメンバーを発表した。前節でS東京ベイに勝利したメンバーと変わらず、SO松田力也が百キャップの節目となる。
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試合2日前、澄み切った青空の下で行われた練習は、今季初の公開となり、平日にもかかわらず160人を超すファンが詰めかけた。
試合前会見にはイアン・フォスター共同コーチ、LOローレンス・エラスマス、WTB髙橋汰地とFWBKのベテランが臨んだ。
前節のS東京ベイ戦、開始直後にチームに勢いをもたらしたのがエラスマスだ。前半9分、相手FBショーン・スティーブンソンのキックをチャージ。そのボールを処理しようとしたSOバーナード・フォーリーに続けざまにアンクルタップ。献身を絵に描いたような一連のプレーだった。
「(スティーブンソンの)キックが高くなかったので、チャンスがあるとチャージに行きました。フォーリーも最初はチャージしようとしたのですが、私に気づいてなかったので全力でアンクルタップしました」
結果、マイボールスクラムとなり、12分のWTBマーク・テレアのトライが生まれた。
「チームとして試合の流れを持ってこられたと思っています」
イアン・フォスター共同コーチもエラスマスを「チームがトップレベルでパフォーマンスを発揮するための原動力」と評価する。
シーズン序盤、LOに入っていたのはピーターステフ・デュトイ。だが第3節の神戸S戦以降、負傷離脱。その後ポジションを引き継ぎ、全試合先発に名を連ねる。神戸Sの大黒柱でもあるLOブロディ・レタリックとは初対戦だ。
「彼は素晴らしい選手。トライスコアラーでもトップですね。対戦するのが楽しみです」
アーリーエントリーで第7節から連続出場しているLO/FLヒンガノ・ロロヘアも神戸S戦は初。中盤以降、この2人の加入が好調の一因。Xファクターとしての期待もかかるが、フォスター共同コーチは「彼らがいいプレーをするためには、チーム全員の力があってこそ」とチームプレーを強調。それでも「前回の対戦がどうだったかは、あまり重要ではない。S東京ベイも最初は負けている(10-39)」と自信をのぞかせた。
BKで安定した存在を続けているのは髙橋汰地。第13節は前節のHIAで欠場したが、次節S東京ベイ戦から復帰した。
「相手はいいキッカーがたくさんいる。陣取り合戦に負けないようバックスリーからトヨタのゲームを作っていきたい」
今年で30歳を迎える髙橋は、昨今の充実を肌で感じる。
「勝った後のロッカールームとか、歌を歌いながら楽しい雰囲気を味わえるのがラグビーやってて良かったと思う瞬間。みんなが楽しんでラグビーやってるというのを感じる」
これから4連戦。6位以内に向けて正念場を迎えるが、フォスター共同コーチは「混戦は歓迎すべきこと。6週間前にそんな状況は考えられなかった」と振り返る。そして「1年前の今頃は、最下位から逃れるためにハングリーだった。これから4週間はいいハングリー精神でやっていきたい」とも。
トップを争う正念場は、全員の望むところ。このままの勢いで最終節まで走り抜けたい。 (森本優子)

髙橋汰地

80分間衰えない運動量を見せるLOローレンス・エラスマス