2026.04.07 00:00

ミライマッチ第8戦レポート 「いまを心地よく感じてはいけない」(マット・マッガーン)

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コラム


ミライマッチ第8戦レポート


「いまを心地よく感じてはいけない」(マット・マッガーン)


今季8戦目となるミライマッチが4月5日、スポーツセンターでクボタスピアーズ船橋・東京(S東京ベイ)との間で行われた。

S東京ベイとは初めてのミライマッチ。前日のリーグワンに出場したヴェルブリッツの仲間も見守る中、11時に試合が始まった。S東京ベイのコリジョンの激しさはミライマッチでも変わらず。接点での攻防は前日のゲームを彷彿とさせた。

先手をとったのはS東京ベイ。開始1分30秒で先制トライ。17分にスクラムを起点にCTB森谷圭介がトライして同点に。だが29分にラインアウトモールから逆転され7-14。何度か相手ゴール前に攻め込むも、相手に絡まれて逸機。36分、BKでチャンスを作りWTB大籔洸汰が飛び込んで、14-14と同点での折り返しとなった。

後半もしばらくは自陣で守りの時間が続いたが、10分、WTBカストン・マイケルズが柔らかな走りで一気に自陣までゲイン。SH谷中樹平がインゴールに持ち込んで逆転。これで試合の均衡が崩れ、ヴェルブリッツが3連続トライ。36-14と一気に差を広げ、43-28で勝利した。

試合後の円陣でイアン・フォスター共同コーチは「前半は腕相撲のようだったが、後半に自分たちで修正できたのは素晴らしい」と称えた。

流れを引き寄せるトライを決めた谷中は「前半は僕が判断を迷ってテンポを止めてしまったんですが、後半に勢いを出すことが出来た」と振り返った。ミライマッチでは3戦連続5試合目の先発。9番としての実戦を積んでいるが、本人は辛口。

「いつでも準備できてますけど、海人(茂野)さんもナギー(アーロン)もすごくよくて、正秋(梁)さんも魁世(田村)くんもいる。自分の足りないところは明確。今日、判断に迷ったところもそうだし、キックやパスなどSHとしての精度はまだまだ」

専門スキルを身につけるため、奮闘の日々は続く。

「もちろん今シーズン出たいですけど、いつかは食い込めるように」

高いレベルでの争いゆえに近い将来、実を結ぶはずだ。

このところミライチームでキャプテンを務めているのはガンディことFBマット・マッガーン。最後尾から出す日本語の指示は、リーグワンでもおなじみだ。

「もう10年も日本にいるので(笑)。

個人的には日本語で話すほうが好きです。国に対するリスペクトもあるし、日本人選手も多いのだから、そのほうが伝わりやすい」

同点だった前半を「暗闇の中を走っていた試合」と振り返る。「なかなか調整に手間取りチャンスをいくつか逃しましたが、最後に解決策を見つけられた」

リーグワンキャップ60の32歳は、前日出場したメンバーにも謝意を忘れなかった。

「今日は休息することもできたのに、午前中からミライチームの応援に来てくれた。互いにいいサポートが出来ていると思います」

本人も公式戦出場への意欲と、ミライチームのサポートのバランスがうまくとれていると言う。が、「今を心地よく感じてはいけない」とも。

「現在のチームの状態は、今までの学びがあってこそ。だからと言って、我々は全ての解決策を備えているわけではない。安全地帯にいると思うとトラブルが起きる。毎試合、気を緩めずに戦わないと」

ベテランゆえの金言だ。

今週はリーグ戦最後のバイウイーク。ラスト4連戦、そしてその後も戦い続けるための大切な休息となる。 (森本優子)

FB マット・マッガーン

FB マット・マッガーン

瞬時の加速が強み。WTBカストン・マイケルズ

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ミライマッチでプレータイムを積むSH谷中樹平

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