2026.03.20 00:00

第12節プレビュー 「フィジカルは僕の強み。他の人に頼るのではなく、僕から仕掛けていきたい」(シオサイア・フィフィタ)

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第12節プレビュー


「フィジカルは僕の強み。他の人に頼るのではなく、僕から仕掛けていきたい」(シオサイア・フィフィタ)


トヨタヴェルブリッツは3月22日に、リーグワン第12節で静岡ブルーレヴズ(静岡BR)と対戦するメンバー23名を発表した。先発15人は前節と変わらず、体調不良でメンバーから外れたPR三浦昌悟がリザーブに復帰した。

 前節でリーグワン全11チームとの対戦が終了。今節からは今季対戦したチームとの再戦となる。まずは静岡BR。1月25日の第6節で対戦し、19-43で敗れた相手だ。内容も開始20分で4トライを失う苦しい流れだった。それだけに雪辱への思いも強い。

「以前はフィジカリティが問題だったけど、いいフィジカリティで臨めている」

 好調の理由はチームのフィジカルにあると言うのはCTBシオサイア・フィフィタ。

「これまでは向こうのFWに何度もラインブレイクされて、ディフェンスの幅が狭くなって取られるトライが多かった。今はFWのフィジカルが良くなってきている。シーズン最後までこのままいきたいです」

 フィフィタ自身、チームのフィジカルの代名詞でもある。2季前は全試合フル出場、昨季は18試合中17試合にメンバー入り。今季もこれまで全試合先発、80分フル出場を続けている。秘訣はリカバリー。練習後も試合翌日も、丹念に身体をケアする。

「マッサージしたり、家に戻ってから温泉に行ったり」

 子供と一緒に温泉に行くのもいい気分転換だ。日本航空石川高、天理大と同世代ではフィジカルで圧倒していたが、20年にサンウルブズでプレー、ケアの大切さを学んだ。それが今のパフォーマンスに繋がっている。

「フィジカルは僕の強み。他の人に頼るのではなく、僕から仕掛けていきたい」

 チームが調子を取り戻したもう一つの要因に、スクラムの安定がある。今季加入した3番、ハミーことハムダン・トゥイプロトゥは第7節から連続して先発。1番の三浦昌悟も「ハミーの組み方がヴェルブリッツに合っている」と影響を認める。182㌢125㌔のビッグサイズは、スクラムの錨として少なくない役割を果たしている。

 高校時代はバックファイブ。卒業前にPRに転向した。「縦じゃなく横が大きくなってきたので」(笑)。スーパーラグビーのブルーズから加入したが、当初は日本独特の低いスクラムに苦労した。「新しいスタイルに慣れるのに少し時間がかかりましたが、今は自分のプレーの幅も広がりました」

兄パトリックはオールブラックス56キャップの名LO。21年度にはヴェルブリッツでもプレーした。ハミーもスクラムで後ろから押されたことは何度かある。「兄はスクラムにはプライドを持っています。組むたびにコメントをもらっていました」

兄の教えを活かして先発を続けたい。

 静岡BRもスクラムにこだわり、大きなサイズのFWを当ててくるチーム。

「この前、負けた部分の修正はできた。今週はすごく楽しみ。フィジカルバトルに注目してください」(フィフィタ)

 日曜のパロマ瑞穂ラグビー場。フィジカルで火花を散らす東海ダービーになりそうだ。

(森本優子)

シオサイア・フィフィタ

シオサイア・フィフィタ

開幕節でヴェルブリッツデビュー、第7節から先発を続けているハムダン・トゥイプロトゥ

開幕節でヴェルブリッツデビュー、第7節から先発を続けているハムダン・トゥイプロトゥ