2026.03.15 00:00
コラム
ミライマッチ#6レポート
「泥臭いプレーが体現できるようになってきた」(山川一瑳)
ミライマッチ第6戦は3月14日、トヨタSCでJTS(ジャパン・タレント・スコッド)との間で行われ、ミライチームが52-21で勝利した。
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JTSは日本協会が2024年にスタートさせたプログラム。日本代表の育成促進を目的とし、今年度は23歳以下の選手35人で構成。4月のオーストラリア遠征を控え、2~3月にかけて各地で合宿、リーグワンチームと練習試合を続けている。今回の腕試しの相手がミライチームだった。
日本代表エディー・ジョーンズHCが直接指導するJTS。前に出る「速さ」は日本代表と同様。ミライも前半は相手の速い動きと勢いに押され、自陣で過ごす時間が長かった。14-21とリードされての折り返しだったが、ハーフタイムで修正、後半の序盤にトライを連取。最終スコアは54-21と開いた。
後半20分に交代するまで攻守に身体を張ったのは、今季から3列に転向した山川一瑳。ミライマッチではNO8をブレア・ライアルと競り合っている。この日はミライマッチで4試合目となるエイトマンでの出場だった。
「(3列に)転向した頃は、どう動けばいいか分からないところもあったんですが、練習していくうちに、どうしたら自分でチャンスが作れるか考えられるようになってきた」
持ち味は身体を低く沈めた重量感あるキャリーと、身を挺してボールを確保するプレー。この日も随所で働いた。
「ヒメさん(姫野)がシーズン最初に、“もう一度泥臭いトヨタの強みを取り戻そう”と言われてた。僕も泥臭いプレーが好きで入ってきたので、やっと最近、体現できてきたなと」
スティーブ・ハンセンHCからは「まずは自分自身にフォーカスしろ」と言われている。チームはリーグワンでもようやく「らしさ」を取り戻した。焦らずじっくりとミライマッチで機会をうかがう。
後半33分からは、ルーキーのHO西野帆平も出場。2週前の日隈太陽、カストン・マイケルズに続いてヴェルブリッツデビューを飾った。
この日は「短い中でどれだけアピールできるかと思ったんですが、ラインアウトスロー、フィールドの部分…、あまりアピールできなかった」と残念そうな表情。とはいえチームに加わって、まだ1か月。
「ラインアウトのサインとか、まだまだ覚えることが多くて…。高1、大1みたいな感じです」
HOは役割の多彩なポジション。スクラムも実戦で組んで分かることがある。「今はまだ一番下。これからもっとスクラムとか先輩と話す時間を増やして、ミライマッチでしっかりアピールしたい」
JTSには母校・明大から6名が選ばれており、この日も何名かと対戦した。「2か月前、(大学選手権で)一緒に戦ったメンバーと試合前に色々と話せて楽しかったです」
再来週は大学の卒業式。4月からは、いよいよ社会人としての日々が始まる。 (森本優子)

山川一瑳

ヴェルブリッツデビューのHO西野帆平