2026.03.13 00:00

第11節プレビュー 「FWとして一番大切なことは、良いセットピースを生み出すこと」(ローレンス・エラスマス)

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第11節プレビュー


「FWとして一番大切なことは、良いセットピースを生み出すこと」(ローレンス・エラスマス)


 トヨタヴェルブリッツは3月15日、リーグワン第11節で浦安D-Rocks(浦安DR)と対戦するメンバー23人を発表した。これまで3試合同じメンバーで戦ってきたが、今回は11番にヴィリアメ・ツイドラキが第6節以来の先発復帰し、髙橋汰地がWTBからFBに回った。リザーブもLOジョシュ・ディクソン、FLアイザイア・マプスアに代わりザック・ギャラハー、ウィリアム・トゥポウが入った。

 久々に二つ並んだ白星を、さらに伸ばしたい。3勝同士、中位に上がるための大事な一戦となる。

 試合前会見にはLOローレンス・エラスマス、CTBニコラス・マクカランとディフェンス担当の佐々木隆道アシスタントコーチが出席した。

 昨季、エラスマスは浦安DRでヴェルブリッツと戦っており(〇36-31)、今季は古巣との対戦となった。第3節まで南ア代表ピーター・ステフデュトイがLOを務めていたが、負傷し長期離脱。第4節から後を継ぎ、8戦連続で先発。第7節からはアーリーエントリーのヒンガノ・ロロヘアとのコンビでスクラムに安定をもたらしている。

「FWとして一番大切なことは、良いセットピースを生み出すこと。フィジカルにプレーして良いボールをBKに出したい」

 これまでRH大阪、浦安DRとプレーしてきたエラスマス。前所属では南アの名コーチであるヨハン・アッカーマン、ヴェルブリッツではスティーブ・ハンセン、イアン・フォスターと、世界のトップ指導者の下でプレーを続けている。

「3人とも素晴らしいコーチ。南アとNZのコーチングには大きな違いがあり、説明すると長くなります。ヴェルブリッツに来て気づいたのは、スティーブとフォジーは細かなディテールにこだわり、選手の育成に重きを置いているということです」

 日曜に対戦する前所属チームの印象を「非常にフィジカルで競争心も高く、互いのためにプレーしあえる、リスペクトできるチーム」と評価する。ゆめゆめ油断できる相手ではない。

 ニコラス・マクカランは今季、第6節でリザーブに入った以外、全て先発。シオサイア・フィフィタとの剛柔備えたコンビが定着している。次節を「とても大事な試合。トップ6に入るためには勝利がマスト」と位置付けた。チームはトンネルを抜けたが、「埼玉戦で自信を得られ、継続して自信を保てている」。とりわけBL東京から勝利を挙げた試合は、マクカラン自身、出色のパフォーマンスだった。「あの試合はチームとしても勝たなくてはいけなかったし、私自身、そうでした」。古巣から挙げた勝利が、チームにとっても転機となった。

 今季は兄ブロディ(BR東京)に続き、弟のFLパトリックもディビジョン3のヤクルトレビンズ戸田に加入した。「毎試合チェックしています。いいプレーをしている」と兄の顔。バイウイークに両親が来日。兄弟3人と再会を果たした。

 ディフェンスを担当する佐々木コーチは復調の理由を「何かを変えたというより、変えずに一貫性を持って続けてきたことがチームにプラスになっている。選手同士、細かいところまでこだわって、より意識してやっているから、いい方向に進んだ」とした。

「シーズンが始まったときから、チームのバリュー、スタンダードを上げていくことを掲げてきたが、うまく皆のアティチュードがグラウンドに出てきている」

 その流れをこれからも続けたい。

(森本優子)

LO ローレンス・エラスマス

LO ローレンス・エラスマス

BL東京戦でパフォーマンスを発揮したニコラス・マクカラン

BL東京戦でパフォーマンスを発揮したニコラス・マクカラン