2026.02.28 00:00
コラム
第10節プレビュー
「ここからのほうが大事。固くやっていきたい」(髙橋汰地)
トヨタヴェルブリッツは、3月1日に京都でリーグワン第10節・三菱重工相模原ダイナボアーズ(相模原DB)戦と対戦する23名を発表。2月14日の埼玉WK戦、21日のBL東京戦と同じメンバーで戦う。
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3試合連続同じメンバーで臨むヴェルブリッツ。チームが上昇気流に乗り、かつ負傷者も出ていないことの表れだ。
健闘した埼玉WK戦、待望の今季2勝目を挙げたBL東京戦に共通するのは、より強みを活かしたシンプル戦い方になっていること。接点で烈しく前に出るFW、そしてキックコントロールに長けたBK。両者が噛み合ってきた試合だった。
BL東京戦、後半38分に挙げたチーム6個目のトライは、SO小村真也からのキックパスをWTB髙橋汰地がキャッチして飛び込んだもの。勝ち星に恵まれない中でも、常にスタンダードの高いプレーを見せていた功労者で締めたのが、何よりこの日の勝利にふさわしかった。
「フェイズ中に真也(小村)と“あるかも”と話していたので。あれは捕って(地面に)置くだけの一番のごっつあんトライ(笑)」
今年30歳を迎えるベテランも、この2試合、チームがより強みを出せるようになったと感じる。
「キックゲームとか今まで以上に上手くできるようになって、FWがエナジーをセーブしながら、敵陣でのチャンスでパワーをしっかり活かせるようになって、スコアできる場面が増えた」
SO松田力也、小村真也、FBティアーン・ファルコンの好キッカー陣に、BL東京戦の後半はSHアーロン・スミスのキックも有効だった。キャッチもマーク・テレア、髙橋の両翼が高い安定感を誇る。埼玉WK戦では、髙橋と野口竜司という、この国のキックキャッチの達人同士が対決。見ごたえ十分だった。
「キックは捕ってナンボと思ってるので、あの時(直接対決)は捕れなかった。ミスだと思ってます」
次節の相模原DBは昨季連敗した相手。歓喜に沸いた次の試合、という位置づけでもある。
「この前の試合は既にリセット。リーグワンは常に大事な試合、常にエキサイティングなチャレンジ。いかにエナジーを持って、規律高く戦えるか」
5試合連続先発のSHアーロン・スミスも気を引き締める。ハイランダーズ時代も、黒星先行の状況から優勝まで上り詰めた経験を持つ。
「先を見ないこと。目の前の試合に集中すること」
当たり前だが、それが王道だ。
「(この前は)久しぶりに勝っただけなので。油断しすぎず、ここからの方が大事。そこは固くやっていきたい」(髙橋)
この2試合でつかんだ勢いが本物かどうか。日曜の試合は、それを証明する大事な80分となる。(森本優子)


(写真説明) 後半13分にトライも挙げたSHアーロン・スミス