2026.02.14 18:00
コラム
ミライマッチ#4
「焦らず、自分たちのやってきたことをやる。それだけ」(加藤竜聖)
2月13日、熊谷市で今季のミライマッチ第4戦が埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉WK)との間で行われ、ヴェルブリッツは終了直前にトライを許し、19-24で敗れた。
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リーグワン前日のミライマッチ。春の訪れを感じさせる柔らかな日差しの注ぐ中、スコアボードは膠着し、内容は白熱した。
立ち上がりに失点し追う流れとなったが、この日のミライは終盤に粘り強さを見せた。7-19で迎えた後半16分に相手キックを起点にFL三木晧正の好判断でPRサミュエル・マタアファがトライ、33分にもWTB大籔洸太がトライを返し19-19の同点に。だが終了直前、一気に切り返されてトライを奪われ、19-24で終了。幕切れは非情だったが、ゲームの緊張感は一貫して保たれた。
今季、リーグワン5試合でメンバー入りしていたHO加藤竜聖にとっては、今季初のミライマッチだった。リーグワンのメンバーに入れなかった悔しさはあるが「入る入らないは自分でコントロールできないこと。勝ちたい気持ちは強いので、ミライとしていいプレーをして、リーグワンに勢いをつけたい」と試合に臨んだ。
「自分を含めて、みんなすごく気合が入っていた」
加藤の言葉通り、誰からも気迫が伝わった80分だった。
「リーグワンに出られないメンバーも、自分がチームに何が出来るか考える。試合メンバーとの木曜(試合2日前)の練習で相手をして強度を上げて、土曜にベストのパフォーマンスができるようにする」
リーグワン勝利を求めてもがくチームにとって、ミライマッチの後押しが明日への道筋となる。
「大事なのは本当に小さなこと。しんどくなってきたり攻め込まれると、プツンと切れてしまう。焦らず自分たちのやってきたことをやる。それだけ」(加藤)
この試合で存在感をアピールしたのは、移籍1年目のCTB森谷圭介。昨年9月のライジングには出場したが、開幕前に負傷、調整を続けていた。1月24日の静岡BRとのミライマッチで途中出場し、この日は先発。後半20分過ぎまで出場、完全復帰となった。
「チームのやりたいラグビーがわかってきた。選手とのコミュニケーションもとれて、前より動きやすくなってきた」
この日は12番をつけたが、SOもFBも遜色なくこなし、ラインを前に出せるユーティリティー。ラグビーファンはサンウルブズでの貢献も忘れてはいない。
「求められるプレーを百㌫やって、かつ自分のプレースタイルをぶれないようにした上で、選考に入ればいいなと」
地元熊谷出身、かつての所属チームとの対戦とあって、試合後は多くの知り合いに囲まれた。
「選手よりコーチのほうに知り合いが多い(笑)」
3月で32歳。経験を積みBKの潤滑油となれる森谷が入ったラインにも期待がふくらむ。(森本優子)

加藤竜聖

埼玉WK、東京SGを経てヴェルブリッツに加わった森谷圭介

初めて兄ウィリアム・トゥポウ(右)と弟セミシと兄弟出場が実現