2025.12.30 16:00

後半39分、FLウィリアム・統歩図がトライ

ホーンが鳴った後の44分にはSO小村真也がトライ
第3節マッチレポート
「やることは変えずに精度を高める」(松田力也)
12月27日、リーグワン第3節でトヨタヴェルブリッツはコベルコ神戸スティーラーズ(神戸S)と神戸で対戦、前半6分のHO彦坂圭克のトライで先制したが逆転され、29-49で敗れた。
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トップリーグ2015-16年シーズン以来、10季ぶりとなるノエスタでの一戦。神戸Sの3番・山下裕史が史上初の200試合出場とあって、いつも以上に客席がヒートアップした中でのビジターゲームとなった。
「神戸がプレッシャーをかけ続け、それに負け続けてしまった。自分たちの実行力も低かった」
試合後の会見で姫野和樹キャプテンは80分をそう総括した。
試合の様相はスタッツが物語る。ゲインメーターはトヨタ451、相手が423と大きく変わらない。ポゼッション、テリトリーではトヨタが六分四分で優っていた。異なったのはタックル数。トヨタ99に対し、神戸Sは217。
地域的にトヨタ優勢の中、相手が粘り強く止め続け、コントロールを失ったボールを一気にトライに結びつけられた。
敵将デイブ・レニーHCは「トヨタはタックル後の動きが強く、バックローは3人ともボールに絡むのが得意。“まず、いいキャリーで、その競争に勝ちにいこう”と話をした」。トヨタは攻撃を続けながらも、コンタクト局面ではプレッシャーを受けていた。
前半は取りつ取られつの展開。6分、ラインアウトモールからHO彦坂のトライで先制。直後に同点に追いつかれた後、相手ゴール前のスクラムから仕掛けた際にこぼしたボールを一気に攻め切られ、逆転された。11点ビハインドの33分、FL青木恵斗がトライを挙げ、17-21と4点差と迫るも、直後のキックオフキャッチから相手のカウンターラックでボールを失い失点。得点した直後の失点が続いた。
後半、相手ゴール前で攻める時間帯は長かったが、トライラインを割るには至らず。「持ち上げられてボールをロストしてしまったり、自分たちがメンタル的に焦って前に出過ぎた部分もある」(姫野)
勝負所は相手の方が熟知していた。後半31分に22-49まで開いたが、終了直前に2トライを奪い、29-49が最終スコアとなった。
「今のラグビーでは相手に流れを奪われると点差は開いてしまう。そこをもう一度向き合って再始動していく」。スティーブ・ハンセンHCは再起を期した。後半はスクラムでも苦しんだが「芝が滑りやすかった。敗因はスクラムではない」とした。
司令塔として後半25分まで出場したSO松田力也。昨季、大けがを負ったのは第9節、大阪・花園での神戸S戦だった。
「試合には負けましたけど、最後までケガしなかった。これで復帰かなと」。開幕戦から先発しているが、止まっていた時計の針が再び動き始めた試合でもあった。
「自分たちのミスで相手にとられて負けた試合。やることは変えずに精度を高めることが一番重要」(松田)
後半39分にFLウィリアム・トゥポウが、試合終了のホーンが鳴った後も攻め続けてSO小村真也が連続トライ。後半に出場したフィニッシャーがエナジーを見せ、最後に点差を詰めて終われたのは、昨季からの成長だ。
「まだ3戦。いいところも悪いところもあった。前を向いてやるしかない」(松田)
リーグワンは第3節を終え、チームは1勝2敗で9位。2026年最初の相手は10位のリコーブラックラムズ東京だ。これから年末年始をはさんだバイウイークに入るが、試合終了間際にともった反撃の火を絶やすことなく、新しい年に繋げたい。 (森本優子)